出張ラボ"サービスデザインの学び方"を開催しました
2月4日(土)に、未来デザイン研究会展示会『出張ラボ"サービスデザインの学び方"』を開催しました。
今回は、第1部『クリティカルにプロトタイピングしているけど
テーマ: トークセッション+ワークショップ
第2部『プロジェクトを報告します』
テーマ:ポスター発表を用いたディスカッション
の二部形式。
二部形式にすること、ワークショップ(以下WS)を行うこと、そもそも東京で開催することなどなど、本当に全てが初めてだらけの展示会でした。
そんな中、私たちが考えていた展示会の目標は、来場者の方々とコミュニケーションがたくさんとれる展示会にすること。
そのために行ったこととしては以下のようなことがあります。
- 『お客様が入場し、出張ラボのことを同僚に話したりブログに書いてくれる』までのシナリオを想定して企画を行ったこと
- WSやフードドリンクの提供など、実際にプロトタイピングをして何度も再考を重ねたこと
まず1.について。
まず最初に、簡単にアクティビティシナリオを作成しました。
お客様にどんな体験をして欲しいかとともに、自分たちがどんなことをやりたいのかを紙面に書き出すところからスタートです。
▲一案目のアクティビティシナリオ 当日と異なる部分が多いが、当初から相互のコミュニケーションを重視していることがわかる
これはあくまで第一案なのでどんどん変更していくのですが、『相互のコミュニケーション』だけはブレないように気を遣って企画を進めて行きました。
シナリオを書くことによって、「ここどうしたらいいんだろう…?」と迷った時の指針となっていたで、シナリオを作ることそしてそれをビジュアルを交えて書き出しておくことの大切さを実感しました。
次に2.について。
人の動きがここまで多い展示会を開催したことがないため、勝手が全くわからない私たちは、ビニールテープ等を使用して実寸の環境を作り上げ、何度もシミュレーションを重ねました。
▲実際の空間と同じ大きさの空間を作り、WSの練習を行う
結果、WS前の会場作りに関してはまさに"計ったように"。飲食に関しては、"もしも"のお客様対応が功を奏し、混乱せずに提供することがでていたように思います。
この経験を通して実感したことは、プロトタイピングを重ねることが如何に重要であるかです。
計画→プロトタイピング→修正→プロトタイピング→修正… この一見終わりの見えないようなループこそが、クオリティを上げていくための秘訣なのだなと思います。
如何に体を動かすことが大切か、理解できたような気がします。
次に反省点としては
- アンケート等、展示会自体に対するご意見をいただく場が少なかったこと
- WS設計の到達点を明確にすること
が挙げられます。
まず1.について、展示会自体が『来場者の方々とコミュニケーションが取れるようにすること』と銘打っているだけあり、1体1または数人で懇談している際に展示会についてもヒアリングさせていただいていました。
しかし、面と向かっていると言い難いことも、紙面になら遠慮なくご意見いただけた可能性があるため、次を考えてアンケートを実施すべきだったかなと考えています。
次に2.について。
時間の関係上仕方なかったと言ってしまえばそれまでなのですが、内容面でのWS設計が甘かったなと反省しております。
私たちの人数と参加者の人数、WSに使える時間、内容の難易度などすべての課題を解決しようとしすぎて、WSの質のバランスが中途半端になってしまいました。
・このクオリティを目指すなら、私たちはこの人数しかいないから定員は○名。
・○人を定員としたいから、時間は○分でクオリティはここまで。
など、次回はすべての項目が等式で繋がるような設計を心がけたいと思います。
最後になりますが、感想を少し。
今回は、ほんっとうに大変だったんです…
こんなことを言っては怒られてしまうかもしれないのですが、展示会前日にふと「なんで私たち半日の展示会のために、こんな何ヶ月も苦労してるの?」と嫌なことを考えてしまう自分がいましたw
しかし、展示会が終わり、次の日3年生で東京ぶらり旅をし、家に帰って母から感想をもらって(母と祖母が展示会に来てくれた)、ようやく「もしかしたら、私たち結構すごいことをやって来たのかもしれない」と、じわじわ高揚感のようなものが湧いて来ました。
思い返してみれば、数ヶ月間の苦労の中で新しく知ったことも、身についた技術・知識も、展示会で来場者の方々からいただいたアドバイスもたくさんあります。
きっとこんな幸せな展示会ができた学生は、なかなかいないだろうな!と少し鼻を高くしつつ。
この経験を無駄にせずに、次に迫っていることにどんどん活かしていこうと思います。
最後になりますが、展示会の企画段階においてお世話になった方々、ご来場いただいた方々、今までお世話になりました方々、本当にありがとうございました!
▲おまけ:ひっそりこだわったコーヒー。地元のコーヒー屋さんで購入した豆をその場で挽き、ドリップコーヒーを提供。