ひーはーレポ

日々のレポート課題。

情報デザインフォーラム2015『キヅキとデザイン』

 

9月22日に千葉工業大学さんで行われた、情報デザインフォーラム2015『キヅキとデザイン』に参加させていただきました。

昨年に引き続き、ポスター発表もさせていただきました。

そこでの振り返りを述べさせていただきます。

 

 

自分が行っているプロジェクトの大切な部分に、発表を通して改めて気がつく 

 

今回のフォーラムでは、『行政・住民・観光客のニーズを統合した地域活性の広報設計』と題してポスター発表をさせていただきました。

プロジェクト自体はまだ終了しておらず、中間発表という形です。

 

多くの方に説明をさせていただいた中で、ある方が「自分も地域の方々とのプロジェクトをしたいと思っていて参考にしたいんです」とお話ししてくださった方がいらっしゃいました。

その際私は、「地域の方々には強かれ弱かれ『プライド』がある。それに気づいてどう広報していくかが一番重要だと考えている」というお話しをさせていただきました。

自然と口から出た言葉でした。

今考えると、若輩者の分際で…という反省もありますが、ついさっきまで自覚していなかった自分の中での確固たる方向性に気づくことができました。恐らく元々知っていたのに見えていなかったのだと思います。

あたりまのことかもしれませんが、この場で発表させていただけたからこその気づき。

メンバーとこの考えを共有して、さらに良い広報物にできるよう研究を進めていきたいと思います。

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個人の自分と組織の自分は一致しない

 

Glyph代表の柳本浩一さんの講演会でとても印象に残ったお話です。

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柳本さんのお話とスライドを元に簡単にまとめました。

『個人での自分の考えと組織での自分の考えは変わってしまう。だからこそこの間の自分の意見を共通させることが大切である。』

このお話は企業だけの話ではなく、アルバイト先でも私が今まさに進めているプロジェクトでも全てのことに当てはまることで、一致していることに気がつき愕然としました。

振り返ってみると、自分一人で見たり考えたりした時は、こんなのじゃ改善されるわけないじゃん、インタビューの仕方が悪いんだな、ここをこうしたらどうだろう?など自分たちが作ったものに対して反省と改善を考えることはできていても、一人以上のグループになると、これでいいんじゃない?すごい完璧、など反省と改善を忘れ悪い部分が見えなかったり、見えないようにしてしまうことが多いように思います。

だからこそ、疑う力が必要なのだなと実感しました。

グループワークの際、自分に対してもそうですが誰かの意見やグループ全体の意見が出た時、「それって一個人でもそいう風に感じる?」と一石投じる勇気を持ちたいと思います。

 

自分たちのグラフィックレコーディングとの違いは?

 

今回のフォーラムでは、東海大学ビジュアルミーティング研究会の方々が、リアルタイムドキュメンテーションを実験として公開してくださっていました。

私も講演会中や振り返りの際に使用させていただきましたが、タイムラグもなく(情報の書き取りを優先して少し時間の余裕ができたら見やすいように構成し直す)、1ページに1つの話題となるように内容の編集、文字のジャンプ率や余白など計算された読みやすさ、スマートフォンで一人一人が見られる気軽さ、好きな時に見返すことができるなど、素晴らしい部分が沢山あり敬服しっぱなしでした。

では、自分たちのグラフィックレコーディングと東海大学さんのRTDの違いはどこにあるのか?

▶︎手書きであること(人間味を感じる?)

▶︎模造紙を壁に貼り、それを参加者の方々に見ていただく(大人数で一つのグラレコを見る)

▶︎書き直しなし

▶︎学習者と講師・学習者同士の学びのリソースを記録する

▶︎必要であればビジュアライズする

▶︎学習者と講師・学習者同士の学びのリソースを記録する

もっと細かく挙げれば沢山あると思いますが、私が気づいたのは以上の部分です。

これは、今回のような講演会であった場合有効でないようにも感じました。しかしワークショップ形式であった場合、利用者の方々からの意見でもあった通り▶︎学習者と講師・学習者同士の学びのリソースを記録する▶︎学習者と講師・学習者同士の学びのリソースを記録するが最大限生かされると思います。

では、今回のような講演会では私たちが今使っている手法は全く有効ではないのか?これ以上の手段はないのか?

これは今まさに研究していて、破るべき殻の部分だと考えています。

東海大学さんのリアルタイムドキュメンテーションをそのまま真似するだけではダメですが、まずは取り入れられそうな部分を真似させて頂いたり、そこから導き出されたヒントや種から、新たなステップアップに繋げられたらと思います。

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今回お世話になりました、千葉工業大学のみなさま、アドバイスをくださった皆様、本当に有難うございました。