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ひーはーレポ

日々のレポート課題。

福岡でRTD/グラレコ その②

 

そして迎えた、UX Japan Forum2015。

まずは朝のミーティングから先輩と悩んでいました。

ペンで直書きするか、ポストイットだけで記録するか、紙は縦か横かetc…

沢山悩みましたが、結論として私たちが実行した記録のルールは

 

  • とりあえず模造紙上に先に貼っておいた付箋に情報をできるだけ書く
  • 同時進行で関係性をまとめる(時系列はあまり気にしない)
  • 情報は二人で聞き取って付箋に書くが、模造紙上に関係性をまとめるのはどちらか一人

 

でした。

これは全て、前日のWSで九産大の学生さんや成安大の学生さんたちのやり方からヒントを得たものです。予測をしないというルール。

今までは、事前に紙面のどこにどの情報を配置しようとか、この枚数内に完璧に収めようとか、ここにはイラストを入れたら見やすいだろうとか、どうしても綺麗にまとめたがる癖が出ていました。

しかし、前日のWSで得た「かもしれない」という気づき、

  • 1+2=3も2+1=3も順番が違うだけで、答えは同じ。もし並べ替えた方が理解しやすいのであれば、自分の好きな方を使ったほうがよいのかもしれない。
  • テキストでは伝わりにくいことをグラフィックにしていたが、それを自分たちなりに考えてテキストに起こすことが学びにつながる。もしくは、『うまくテキストに起こせない』という事実を記録した方が、その時の感情をリアルに思い出せるのでは。

 これを取り込もうということになりました。

今までに一度もやったことも考えたこともない、まさに新たな挑戦。緊張がピークを迎えていたのを覚えています。

 

 

いよいよ本番。

一番心配だったのは、情報の聞き取りと模造紙上へのまとめが同時進行にできるのかということでした。

しかし、実際にやってみると難しくてスライドを見ないとわからない!という時と理解に時間がかかる場合を除き、むしろ普段よりも格段に早く多い情報量を付箋に書き出すことができていました。

いつもなら、付箋の塊のまま手の上でメモを取るところを、今回はあらあかじめ模造紙に付箋紙を貼っておきました。そうすることで、『聞いて・理解して・書いて・はがして・貼る』の『はがして』の行程がなくなります。

これだけでも、相当なタイムロスになっていたのだなと技術的な面でも気付きを得ることができました。

 

また、時系列を気にしないという行為から、記録している私たちも理解が深くなっている実感がありました。

ただ単に、時間に沿って書いていくだけでは話のつながりや、こことことを足したからこうなった。というような道筋を記録することはできませんし、理解を繋がったものにすることはできません。

(時系列的な)予測をしないからこそ関係性をまとめる必要があるため、情報を精査してしっかり記憶するようになっていたのです。

 

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▲坂田一倫氏 『サイレント・マイノリティ』

 

 

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▲村越悟氏 『対話から始まるデザインプロセス』

 

 

できあがった記録を改めて見てみると、RTDのように時系列ではなく、グラレコのように手書き・グラフィック重視でもない。

話の関係性・影響・そして何より、『ようは何を言いたかったのか』が明確で分かりやすくなっています。

ぱっと見では分かりにくいですが、内容の面では今までの常葉のグラレコとは全く違った。新しいものになっていました。

 

フォーラム終了後の懇親会では、私たちの記録に対する沢山の感想や意見をいただきました。

その中でも特に印象に残っているのは、森田先生から質問いただいた

「この情報ってどの時点でここに関係して、一番重要だなって理解して最後に移動してきたの?」

です。

下記の写真の赤い四角で囲ってある部分。

確かにこの情報は、後半ではなく中盤あたりで話されていたことだと記憶しています。

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この質問を受けた時、私たちは答えることができませんでした。

自分たちでも、いつここに持ってきたのか、なぜ結論に近づけるべきだと思ったのか理解できていなかったのです。

この時に、自分たちの記録の長所がこの部分であるとともに、答えられない理論化できていないという点では短所であるということが初めて明確に分かりました。

これが『特徴』だということ。

 

ここでも、いつもの分かっていた『つもり』。

自分たちの特徴すらおぼろげだったのに、分かっていたつもり。これは、三大学共同のWSを行い、それぞれの特徴を吸収して、新たな試みをしなければずっと気づいていなかった大切な部分だと思いました。

 

 

この二日間の体験を通して分かったことは3つあります。

  1. 記録において(WS以外)時系列よりも関係性でくくったほうが分かりやすい
  2. 自分たちは今までグラフィックに頼りすぎていた。グラフィックにすれば全てがわかりやすくなるわけではない
  3. 外部との交流をもって意見交換をしなければ固定概念から抜かられなくなってしまう

 

そして、いまの時点で理解している今後の課題は2つあります。

  1. なぜ自分たちはあの情報を大切だと理解し、どの時点で結論に持って行ったのかを解明する
  2. 「グラレコをするとこうなります」でなく、「○○だからグラレコを使用しているんです!するんです!」の○○を解明し、自分たちがなぜこの記録手法をしているのかが説明できるようになる

2番目は前日のWSで浅野先生からいただいたアドバイスです。

このふたつは、簡単に答えが出るものではないと思います。

しかし、私たちがグラレコやRTDの研究を進めていく指針がこれでようやく明確になったのではないかと思います。

 

 

 

 この2日間で多くの気づきや結果が得られたのは、この機会をくださった先生方やフォーラムのスタッフの方々、九産大の学生さんや成安大の学生さんのご協力があったからこそだと思います。

特に2日目のグラレコを前に緊張していた私が最後までやり切れたのは、九産大・成安大の学生さんと交流をし、学内にいるだけではわからない熱量を沢山分けていただいたからです!

 

今までの人生のなかで一位二位を争う、刺激的な2日間でした。

本当に有難うございました!